| 第75回朝陽書道会展
森川 星葉 「あなうれし… (日扇聖人)」 朝陽書道会の第75回展。一応の節目展だが、特別な企画は押さえて次代への方向性を探る。カリスマ的な高木聖鶴師の逝去から7年、会は新たに2名が日展会員に就任し確かな体制を整えつつある。今展にも聖鶴師の遺作が展示されたが、6月の本展の開催に相応しい芭蕉の句、力強い溌剌とした芭蕉の目線を感じられる作品で、華麗な軸作品とは趣を異にした書域の広さを再認識させて戴いた。注目の役員作品を挙げさせていただく。吉村宣枝常任顧問は古今集の小野篁公の歌ともう1首を自在な変化の健筆ぶりを見せ、四国の3名の顧問も夫々自風の展開で存在を醸す。森川星葉会長は敬愛する日扇聖人の歌を情感深く表現。法元調の展開を加味しながら自身の美観を追求する伊之口鳳洲副会長。森上光月理事長の細線の切れに包容感が加わった感。藤川翠香事務局長も細線直筆の新感覚がある。山本雅月、正田幸子、森光翔、武藤光華も夫々世界を築く。鶴山氏の思いを繋ぐ細字の軸展開か、長谷川啓子に期待。 (松)
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