第118回日展

 

吉川 美恵子

「奈良の秋」

 万葉集歌三首が黄紙の中でさまざまな表情を見せながら展開されていくさま。潤渇の線条も豊かに変わりゆく。作者が日頃目にする古都の山々の移ろいが選歌の元となり、作品基盤を作らせるのだろう。自然味溢れた作。(篠原)