第10回日展

 

吉川 美恵子

「奈良の都」

 万葉集から奈良の歌三首を題材にした。骨力ある潤渇の線条はいつ見てもこの作家の真骨頂を思わせる。加えて今作は行間変化が著しく、要白美もともなって紙面空間の大きな流れを感得できる。茶紙と墨色もよく合う。(篠原)