第9回日展

 

吉川 美恵子

「思草」

 万葉歌三首を素材に作者独自の線条変化が紙面を覆う。この作家の線は何と言っても骨力に長ける。そしてそれを潤渇の中に落とし込むから、書面は飽きない。見る側の視点の流動にも楽しさが加わってくるから面白い。(篠原)