第41回 日展

舟尾 圭碩

「鹿 鳴」

 松煙青墨の淡い味が実に美しい。淡墨の良し悪しはもちろん墨色に帰するが、それは墨自体の力だけではない。発墨にかかるところ大である。この作のように使転の効いた用筆と運筆の確かさに発墨の良さがでる。