日本画院顧問
齋藤陽 展
―渾身の火の鳥、歩歩燦燦―


● 4月8日〜19日
● 上野の森美術館 ギャラリー

 日本画院顧問、大田区美術家協会理事齋藤陽の個展。16歳で日本画と出会い、多摩美術大学では加山又造教室、更に横山操の指導も受けている。卒業後は博報堂、日本交通公社などの広告ディレクターとして二十数年活躍した。その間に蓄積されたクリエーションは彼の日本画制作再スタートに大きな影響を及ぼしていることは言うまでもない。このような異色の経緯の持ち主が満を持して臨んだ個展である。出品は掲出の四曲一隻屏風大作をはじめ、昨年の日本画院展出品作「麒麟」(120号)、近年の同展出品100号4点、大田区在住作家美術展出品50号数点、最新作「東方の龍眼」などの19点。「始まりは、ここから…」という多摩美日本画専攻3年次の抽象作「赫像」もそこにある。
 「歩歩燦燦」は一昨年の80回記念日本画院展に出品された作。箔の燦燦と降り注ぐ中、七羽の火の鳥が群れとなって歩を進める。それは希望への歩み、自身に対しても、世情に向けても。鳥の子紙の風合いも生かされ、描かずして描いた明るい未来が介在する。 (篠原))

 

 

 

歩歩燦燦〈四曲一隻〉