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宮澤賢一展
日本画府参事宮澤賢一の3回目の個展。2014年から隔年で開催してきている。「彼岸花」「冬河」「生生流転」掲載の「疑いは人間にあり」などの100号4点を中心に27点の出品。そのほとんどが能面を着けた人間像と風景を抱きあわせた作である。宮澤は「自分が生まれ育った日本という国の歴史と文化を知り、自分を含めた日本人の精神と美意識の表現を目指しています。そこに現代という複雑な時代性を盛り込めればとも思っています。」(葛飾区美術会登録会員情報より抜粋)と述べている。宮澤の作画主張が的確に表された言葉だ。これを知ると宮澤の絵の理解は一気に深まることになる。掲載作はその典型ととらえた。真赤な装束に、真赤に怒る面の構、長く垂れた髪も真赤に染まる。そうして右手に挙げた扇子の先には。荒海に峻立する白い巨像。原発事故の象徴ではないか。画題が示すように、自然破壊を繰り返してきた人間が、その自然のエネルギーに屈した事象、人間が疑われているのである。画面は精緻だ。面を着けた虚像だからこそ、徹底的にリアルを追求する必要があるのだろう。まるで見る者の胸中を射貫くかのような鋭い眼力。宮澤の作画精神そのもののように思える。(篠原)
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疑いは人間にあり F100 |