日本画家
加藤由利子


―描き続ける 大輪の華の世界―

 

 6月に開催された第47回国際美術大賞展に初出品、見事大賞に輝いた作品が「月華大輪」である。会場入口に展示されたそれは圧倒的な存在感を放っていた。加藤由利子の華はとにかく華麗。見る者の心をパッと明るくしてくれる。この原動力は一体どこにあるのだろうか。と考えたとき、加藤の一連の美術活動がすぐ浮かんだ。加藤は京都成安造形短大日本画専攻科を卒業後、独学を決意。その力量試しもあったのだろう。一年後の1999年には地元みしまプラザホテルで第1回個展を開催。翌年からは公募展にも挑戦するようになった。大翔展、三島市展、IAC美術展、第一美術展、日府展などに果敢にチャレンジし、数々の賞も得てきた。その間、個展もほぼ毎年のように開催。そして昨年の「サロン・ドトーヌ2022」初出品・初入選に続き、今年は「ル・サロン2023」初出品・初入選と歴史ある海外展でも成果を出している。このバイタリティーこそが加藤の絵の根底にあり、内から沸々と湧いてくるエネルギーが力強く鮮烈な花弁の色へと投影されていくのだろう。その典型を「月華大輪」の大作に見るのである。
 そして加藤由利子の側面には豊富な発信力があることも特記したい。それはバーチャルの画面上に展開される情報提供、アナログの紙による活動紹介、更には名刺までもが常に上書きされ、少しでも広く行き渡るようにリアルの情報発信に努めているのである。情報社会の真っ只中にあって、これからの美術作家がどう生きられるかを試行しているよにも思われる。
 掲載のスナップは今年2回の個展の様子。次回27回展は2025年4月、上野松坂屋で開催予定。(篠原)

 

月華大輪〈P100〉
(第47回国際美術大賞展 初出品・大賞)

寿華〈F60〉
(第27回日仏現代国際美術展初出品・初入選)

おしくらまんじゅう〈サムホール〉

 

 

 

 

 

第25回日本画家 加藤由利子展会場
(6月28日〜7月4日/松坂屋上野店7Fアートスペース)

第26回日本画家 加藤由利子展会場
(7月27日〜8月1日/三島市・みしまプラザホテル)〈ギャラリープラザ〉

輪華〈M30〉
(第233回「ル・サロン2023」初出品・初入選)

ナナカマド〈F30〉
(第119回「サロン・ドトーヌ2022」初出品・初入選)

彩華〈F15〉
(日本ベルギー芸術交流展ー
日欧芸術新時代の本流ー東洋芸術大賞)

凛*輪〈変80 〉