第72 回春の院展
那波多目 功一
「水面の春」
水面を桜花が散り敷いている。その合間に錦鯉の姿がのぞまれる。繊細な花群のなかをゆく鯉の悠然たる様に、抒情的景観を抑制気味に描写した和の美の、渋い華やぎが感得される。画家の春愁を思う。(中)