第54回東方展

 

加部東 広美

「月 輪」

 

 夕焼けに激しく炎える日輪の沈んだ後の闇空に昇る満月の凛とした姿に惹かれる。枯れ木の林の向こうの丘陵をうっすらと浮かべさせる月光を浴びる。人は誰しももの思いに沈み哲学者となる。冷気に包まれながら。(中)