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今岡紫雲英 作画
日本表現派同人の今岡紫雲英さんが、茨城県美浦村にある天台宗妙香寺本殿の新築にあたって、天井画や襖絵を手掛けたのが約15年前。山本亨全住職からは「水墨画より色彩のある華やかなものを」「本堂の襖絵は天女様を」のみの注文を受け、それ以外は自由に描かせてもらったという。これは今岡さんの望むところだったのだろう。以来、精力的な取材が始まる。この頃、今岡さんは秩父にアトリエを構えていたこともあり、天女絵は秩父の観音巡りの際に欄間に描かれていたそれをスケッチ、他の寺にも写生に行くなどして構想を練った。蓮の花も秩父の蓮畑、上野不忍池、霞ケ浦などに出向き、写生に明け暮れた。天井画は千坪以上あるアトリエの庭に咲いた花を一生懸命に描いたという。その数、64枚。襖絵は12枚。その後、鐘楼天井画も依頼され、十二支を2枚ずつ制作。この時も動物園に出かけ、写生に取り組んだ。とにかく今岡さんの制作の原点は現場取材だ。何度も足を運ぶ。それが縁を結ぶのかもしれない。妙香寺近くの観音院天井画、本堂焼香炉のそれもそうだ。心を込めた絵だからこそ、時を経ても守りたい。この5月5日、絵は鮮やかに蘇った。 (篠原)
妙香寺本堂全景
焼香炉の天井画を修復する今岡氏
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鐘楼天井画
本堂内陣の襖絵「天女」
本堂天井画
観音院天井画
本堂客間の襖絵「蓮」 |