43回今岡紫雲英現代水墨展

―人間讃歌 天降川シリーズ―

● 4月4日(火)〜9日(日) 
● 東京鳩居堂画廊3F

 

 日本表現派委員の今岡紫雲英さんが43回目の個展を開催する。掲載の「たぶの木」はじめ、3× 6尺6点、80号3点、掛軸6点、20号3点、小品約20点が出品される予定。
 今岡さんは十年ほど前から鹿児島県霧島市の松下美術館で開催される南九州水墨画展の審査にかかわるようになった。そこには障害児(者)施設「オレンジ学園」が併設されていたこともあり、東京でも障害者の人たちに水墨画を教える今岡さんは自ずと心を通わすようになったと言う。以来、彼ら彼女たちを描くことが作画のライフワークともなった今岡さん。「川の流れに身をまかせたような生き方」にどんどん引き込まれていくことになる。個展タイトルの「天降川シリーズ」は、そんな今岡さんの思いと霧島市を流れる天降川(あもりがわ)が結びついたもの。まさに人間讃歌である。
 今岡さんの画風に共通する瞬時の時間の定着は、自然と人間への畏敬の念だ。巨木「たぶの木」を見たときの感動とオレンジ学園の人たちの豊かな表情、田の神様の面々、それらを生き生きとした墨のタッチで描ききった画面。爽やかな会場が想像できる。 (篠原)

 

 

 

たぶの木(F100× 2)