42回今岡紫雲英現代水墨展

●4月13日〜18日
● 麻布十番ギャラリー

今岡 紫雲英

 

 日本表現派委員、現代水墨画グループ「カオス会」のメンバーとしても活躍する今岡紫雲英さん42 回目の個展。100号二枚継ぎを最大に35点の出品。
 今岡さんの作風は今年のカオス会主催「墨・無限展」出品作(14面散策欄掲載)が象徴するように、現場で生きる人々や自然、文化遺産などを即興で描き込み、墨の濃淡をどんどん投入しながら光を導きだしてゆく。画面の墨の力とともに、モチーフの表情が生き生きと描きだされるのは、この現場の眼の投影に他ならない。更に今岡さんの画面には、瞬時の感性のタッチがある。今展にその典型を見た。掲載作「ポピー」である。葉書二枚分の小さな世界に鮮度が詰まる。花に置いた濃い松煙の墨の肌。葉と茎に当てた薄い青墨の光。鳥の子紙上で両者が息づいているのだ。直感の造型だからこそ生気が漲るのだろう。パネル中央からずらした貼込みも実に今岡さんらしい。
 秩父小鹿野町には築200年の古民家を利用した「れんげ庵」がある。今岡さんの夢が現在進行中だ。(篠原)

 

 

 

ポピー