第56回日本南画院展

 

前田 貞冲

「晩 日」

 

 昨年の油塀の建物からズームアウトして、林の中から望んだ構図であろう。晩日という熟語はないが、嘗て栄えた家も衰えるという意か。斜陽に輝く樹々の重なりが光のリズムを生む。全体把握、距離感もいい。(松)