蔵 隆幸 花 第2回日本画展

● 11月13日〜18日
● 三鷹・しろがねGalleryy

 

 花をテーマに描き続ける藏隆幸の個展。18点の出品。昨年に続き、三鷹しろがね通りに面した小さなギャラリーでの展観。通りからウインドー越しに壁面を眺められる好立地に藏の花はよく似合う。昨年の近美展初出品受賞作「万世花王」や掲載の最新作「晩秋の宴」などを中心に、藏が愛してやまない花の生態、ひいては花の「いのち」を描き出そうとする明快な作品内容。
 注目の2点を紹介する。まずは「晩秋の宴」。大輪の菊の花が画面を覆うさま。背後の金箔に華やぎも満ちる。季節感が薄らいでゆく現代にあっても、花は確実にその季節を紡ぐものだ。柔らかい黄の花弁、凛と引き締った緑の葉茎。日本の秋が奏でられる。「早朝に香る」は前回作に手を入れ、一段と明度が高まった。胡粉と墨を加えて遠近を出したことが要因だ。尚、全作膠不使用。アクアグルーで発色を良くした。 (篠原)

 

 

 

 

 

 

 

早朝に香る (F6)

晩秋の宴 (F6)