蔵 隆幸 花 日本画展

● 11 月14 日〜19 日
● しろがねGallery

 

 日本画府会員の藏隆幸が花を素材にした新作中心の個展を開催した。会場は三鷹市下連雀のギャラリー。藏が生まれ育った場所の目の前ということもあり、特別の想いがあるようだ。
 藏は日府展においても花の作品を発表し続けている。「花のもつ艶やかさ、儚さ、凛とした気高さから起想される自らの心象の様を表現したい」と言うくらい花への魅力は尽きないようだ。そして作画のためには何よりも観察が重要になってくる。もちろん季節に応じて名所を訪ねることは厭わない。そればかりか自宅でも率先して栽培し、日々の様子に目を見張っていると言う。そんな藏の人一倍愛着をもった花の日本画16点が、通りに面した明るい会場に並んだ。
 掲載の「花焔」(ハナホムラ)はクレマチスを描いた30号。背景のトーンを抑え、花(花弁のように変化した萼)が天に向かって静かに咲き揃う象徴的な表現だ。「ひなげし」はサムホールの小さい画面の中で、優しくも堂々とした存在を示している。色面調和にも藏の温かさがある。(篠原)

 

 

花焔(クレマチス)

ひなげし