葦 讃 歌
―葦が描く墨線の詩―
小松 欽 展
● 1月25日〜30日
● コート・ギャラリー国立(ギャラリー2)
日本表現派代表・小松欽氏が定期的に作品発表を実施してきた画廊での新春個展を開催。「葦が描く墨線の詩」と題しての今展は、スペインのフラメンコの踊り子「出を待つバイラオール達」をメインに、恐らくスペイン篇からの旧作、スケッチによる回想作が展観できるのではないかと想像をたくましくしている。
小松さんは昭和5年長野県伊奈に生まれた。父から油絵の手ほどきを受けたのが12歳の時。新潟大芸術学部洋画科に学び、二紀展に出品していたが、葦ペンに魅了され油彩を捨て約8年間日本の海浜を描き歩いた中、ユ76年に日本表現派に転属。その後、ユ78〜ユ79年スペインを長期取材、続いて憑かれた様にユ80年、ユ88年、ユ93年、ユ01年と取材を敢行している。その折りのグラナダ、アンダルシア地方ではフラメンコが大きなテーマとして描かれている。ユ88年の6.6m×1.38mのフラメンコ超大作「アイ・アンダルシア」は圧巻だ。小松さんは厳しい環境に在る自然、岩場、鳥にも眼を向ける。日本でも同じだ。自分しか描かない、描けない世界、その深奥を求めて。現在93歳。(松)
