第11回日展

山崎  隆夫

「悠々」

 

 蓮池を一匹の大きな紅白の鯉が過っていく。水際では赤い小魚が蓮の葉や白い菖蒲の花の間を戯れている。緑・白・紅の彩りの中、灰色の水面を波立てず過る鯉は実に悠々と堂々として、つい見入っていたのだ。(中)