第70回記念日本画院展

塩野入 大賢

「待 春」

 信州の山であろうか、遠望する高山にはまだ多くの残雪があり、ブルー調に震える空気はまだ寒い。しかし、麓に林立する樹木の下はかすかな雪が垣間見えるだけとなり、長かった冬の終わりを告げている。