中路 融人 日本画小品展
● 4月15日〜21日
● 日本橋三越本店
本館6階 美術サロン
文化功労者・日本藝術院会員中路融人氏の日本画小品展。今回は富士を主体として、氏が日頃慣れ親しんだ湖北、京都の四季の景を描いた小品12点の出品。
中路氏といえば、近江の自然をモティーフとして約60年、その中でも琵琶湖の湖北風景を先ず思いうかべる。10年前の「近江十題」の「夕照の木立」の六曲一隻三部作は今も鮮明に思いだす印象深い作品で、その後長きに亘って温めてきたという1.8m
× 7mを越える超大作の「伊吹山」も感動作であった。その頃に少し「富士山を描く密かな憧れ」を話された。「誰もが描く富士だが、日本画家としての思いはある。自分なりの富士を表現できれば」と。2007年の日春展に「秀峰」を第40回日展に「峠富士」出品以来、度々富士を描いてきているが、近い将来に富士をテーマとした一大個展が見られるかもしれない。
今展では半数の6点が富士であるが、凛とした「赤富士」を挙げた。「薄日の川」に「近江十題」時代の印象が濃く残るタッチと爽快な当時の風景把握の印象が甦った。(松)
