藤沢
古葉 墨彩画展
日本自由画壇副理事長の藤沢古葉さんの墨彩画展が銀座で開催された。
藤沢さんは、ずっと裸婦をモチーフとして作品を制作してきており、水墨の世界では極めて稀である。普通水墨画と聞けば、山水や花鳥など自然の景観を写しとるというイメージを殆どの人が持っている。その常識にあえて藤沢さんは迎合せず、自分の生き様を貫いてきた。確かに鉛筆の裸婦デッサンでは巧くいっても、筆に墨では思うようにいかない。かつての南画院時代もその拘りで随分と遠回りを余儀なくされたようだ。それが、最近見違えるように筆の線が生きてきた。どう言えば良いのだろう、あえて言えば周りの空気が描けるようになった、と。そんな思いがしている。
今展にも、裸婦の毛筆スケッチを中心としてフラメンコシリーズが並び、若干の花を交えた充実の展観となったが、やはり裸婦がいい。特に踏み台に左足をのせ、僅かに体を左に捩じった後向きのポーズ、一気に突入れた大胆な墨線が活き活きとした光彩を放っている。フラメンコも。 (松)