第57回東方展

時田 尚武

「幻影の碑(房総の美術史 II )」

 房総育ちの画家にとって、同地生まれの菱川師宣は特別の存在であろう。遠く富士を望む名勝保田海岸の風景に、師宣筆の美人図を刻んだ碑を幻影として浮かべた。歳重ねるほどに風土が心に染み入る。(中)