第57回東方展

 

高頭 信子

「山、暮れゆく」

 

 雷鳴も遠くなり雨もおさまってきた。九十九谷の山稜も紅葉もしだいに闇まれる中、麓の黄葉が目に鮮やかだ。長く生き、よくぞ描き続けてきた感懐がにじむ。山あり谷ありの人生の味わいが観るほどに深まる。(中)