| 高頭信子日本画展
−胸中夢山脈−
● 5月20日〜26日
● ギャルリー・コパンダール
高頭信子の日本画個展。
高頭さんは川端龍子の晩年に学び、師亡きあと東方美術協会に転じてイメージ表現を追求し、物語性あるメルヘンの世界や自己の深層心理を風景と同化させた作品を発表してきた。今回もそうした心の遊び的メルヘン作品と風景からのイメージ展開作品の15点が並んだ。
その中、注目した2点を挙げる。「希望」と題された作品は、岩洞門の不気味な暗部から抜けた真青の海景、そこに浮かぶ一艘の船。暗部と一瞬の明の対比が新鮮。一方、「夢桜」は作家の心が空中を飛んで幾山越えに月に映える桜を幻想的に捉えた作品。象徴的な表現の展開があるが、このような自由な発想が自然に湧くところがこの作家の凄さであろう。明るく照らされて4連に積み重なった山、山間に霧の如くたなびく淡いピンクを帯びた一面の桜、相乗的な色彩対比も粋だ。(松)

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