| ―玄赫彩彩―
高頭信子 日本画展
● 5月18日〜24日
● ギャルリー・コパンダール
川端龍子に師事し青龍社展で鍛えられ、現在は東方美術協会事務局として活躍する高頭信子の京橋での恒例個展。
今回は「玄赫彩彩」と銘打っての開催。玄とは、赤または黄を含む黒、遠く深いこと、また老子曰く天地万物の根源なるもの、宇宙も指す。赫とは、燃える火の如く真っ赤、また、あかあかと光輝く様を言う。今展出品の、現実と夢の狭間の世界「朱無垢の月」やエネルギー渦巻く朱色の「海千山千昇龍」が「赫」の世界だ。一方の「玄」は紹介の「夜明け」に凝縮されている。海岸でずっと夜が明けるのを待ちつつイメージを固めたとお聞きしたが、全くの暗闇から何かが変化する一瞬、それが玄だと感受したという。正に闇から抜ける境界の世界を指すのだろう。玄から明への境の空に金色を佩いた。空とその反映の波が、自然の雄大な息吹として響き来る。
小品も幻想的叙情感があった。中でも傘をさして過ぎ行く人をシックに捉えた「雨の街」。 (松)

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