第51回東方展

 

高頭 信子

「新 月」

 

 闇夜に新月が架かっている。そのわずかな明かりをいっしんに浴びて、湖畔の木立ちがいっせいに燃え上がる。その影が湖面に遥らいでいる。それだけだが、この絵は尋常ではない。神秘の深興を抉る心眼がある。(中)