| 高頭
信子 日本画展より
●5月21日〜27日
● 京橋ギャルリー・コパンダール
東方美術協会の高頭信子さんが、青龍社時代からの作品を網羅した作品集「道一筋」を上梓したのは、5年前。18歳の頃の作品「聖護院蕪」の純具象の的確な描写力に、絵に対するひたむきな画心が感じられた。しかし、高頭さんはこの頃から写実の世界ではない作画表現を指向しており、以降、「作画対象を自分の世界で昇華させる」という姿勢は今日まで一貫して変わらない。日本画たる大きな特徴の線描を殆ど排除して、色と面の重なりで構築された作品群。正に高頭信子ワールドである。海の花シリーズ、そして空へと視点を移し、雲と夜景、花火シリーズへと繋がっていくのだが、おとぎ話や心韻的な情感が盛り込まれ、見る絵から読む絵にと変化をとげているといえよう。
今展は、特に「夜」をテーマとした作品が並んだが、その1点の「星座」。以前にも星や星座が登場していたが、絵本的に線を明確に結んだのはない。それでいて作品として揺らぎないのは、全体の色感が醸す詩情美を内包するからだ。(松)

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