再興第98回院展

 

郷倉 和子

「空 へ」

 

 梅花を描き続け、近年は梅の画家ともいわれるが、今作では梅は画面右下にわずかのぞかせるだけで、あとは積雲浮かべる早春の空ばかりである。千思万感のこもる空(雲)は、無重力の自由な爽明感を孕む。(中)