第67回春の院展

 

郷倉 和子

「花の精(五)」

 

 梅花の下に座す仏像を描いて何とも融通無碍、画家の枯淡の境地が独自の世界を生み出している。人と像の境界を超えてしまった仏像も魅力的だが、花弁の描写がまさに〈花の精〉をみごとに顕現せしめている。(中野)