第65回春の院展

 

郷倉 和子

「花の精(三)」

 枝垂れる梅の花影に結跏趺坐する仏様が鎮座している。これは現実の景か幻視なのか。仏は無意無想、静かな思いのなかにいる。近年、梅花シリーズを展開するが、長い画業人生を閲した思いが仏の姿に宿る。