第58回春の院展 

郷倉 和子

「春が来た」

 

 梅花シリーズの中でも
今作は印象的な一作として心に強く、
ほのぼのと刻まれよう。
縦長の画面を利して白梅の花をつけた枝越しに、
芽ぶいた小さき命に手を差しのべる
夫人が描き込まれた。
その背の丸みが愛しい。