第71回春の院展

 

後藤 純男

「新緑浄韻」

 

 峨々たる岩壁を割って滝が流れ落ちる。新緑に包まれて岸盤に響く音のみが、いっそうの閑けさを生む。練達の技が鋭角の岩や刻々変化して止まぬ水をとらえ、澄心が一瞬の連続を不変の美に昇華させる。(中)