傘寿記念
上村 淳之 展
■9月12日〜10月1日 ■高島屋日本橋店
□12月29日〜平成25年1月8日
□金沢・香林坊大和
◆平成25年3月20日〜25日 ◆高島屋横浜店
◇ 平成25年4月3日〜15日 ◇高島屋京都店展
日本芸術院会員・上村淳之氏の傘寿記念展が、高島屋日本橋店を皮切りに金沢、横浜、京都と開催予定である。
出品作は昭和33年の「春沼」から昨年の「鵲」、「旅立ちを待つ」までの57点。すべてが大作展示ではなく、小回顧展的な雰囲気の展示であったが、図録には、上村三代の絵画的係わり、また、淳之氏の飼育する鳥達の解説が掲載されており、「鳥」の画家を自認する確固たる信念が感じられた。筆者もアトリエに隣接する鳥舎(唳禽荘)を拝見したが、263種、1600羽を越える飼育は圧巻。
淳之氏が両親の反対を押し切り、画家を目指した当初は日本画滅亡論が唱えられた時代で、抽象など先鋭的な日本画も生れ、渾沌とした時代であった。氏は日本画の余白のありように苦悩しながら、理想の空間を求め続けた。15年後、天啓は突然訪れた。朝もやの鳥のいる実景の中に存在空間を感受したのである。その後の1点を挙げた。以降人物画にもその境地で迫り、さらに花鳥の世界を切り開いていく。大作の「四季花鳥図」は重厚さを増し、「水辺の四季」に深化した。(松)
