新興美術院理事長
菊池柾寿 八十八歳
日本画記念展(画歴70周年)
米寿までの足どり明日への第一歩
● 8月26日〜9月3日
● 富士市ロゼシアター展
興美術院理事長の菊池柾寿氏が、米寿を記念して画業70年の大個展を地元富士市で開催した。
菊池柾寿氏は昭和4年広島県宇品の生まれ。6歳のとき父の仕事で沼津に転居、小学生の頃から図工(特に絵)が得意で、美大を夢見たこともあったが、中学1年の時父が事故で亡くなり経済的な事由で断念する。戦後、大昭和製紙に入社し結婚。その後同社秋の文化祭に出品した水彩画が金賞を受賞、審査員だった橋村雨溪に師事(昭和26年〜40年)したことが、日本画との本格的な出会いとなった。新興展への初出品は、昭和34年の第9回展。以降持前の負けん気で積極的な絵画活動を展開。会社から「仕事と絵とどちらが本業?」と言われたとか。第20回新興展で新人賞受賞。この頃からお弟子さんも出来始め、定年前の昭和59年から妻の理解のもと海外への取材行も実施。それが昭和61年の文部大臣奨励賞受賞へと繋がっていく。中でも中国への取材が圧倒的で、今展にも多くの秀作が並んだ。透析の身体、88歳にして今尚超大作に挑戦するその画家魂に最敬礼である。(松)
