第37回日展

日本画

 

山 辰 雄

「豊後里道に月を見る」

 

 凛と張りつめたなかに、幽かに遠く懐しい匂いが漂っている。

郷里への道はかつて先達が往き来して自らを研ぎあげた路。

しみじみ深々とした澄心が描き出す景は自然に鍛え癒される私達の原景。