第49回日本南画院展

 

吹田 華淞

「 妖 気 」

 

 仏様のお顔の前に、大きな手が登場する。手首を垂直に曲げて立ち上がり、掌の甲を見せる、この構図が意表を衝く。その衝撃の奥に静かなお顔、しかしその眼は虚ろ。あやしく不気味な気配が確かに漂う。