第43回青玲社現代南画展より

直原 玉青

 

  (社)日本南画院会長直原玉青氏の社中、青玲社の第43回現代南画展より「淡路をでる」。
 玉青氏は1904年8月1日、岡山県赤磐郡山方村に生れた。本名正。直原家は美作菅家の末流で、父は農業の傍ら冠句を作り書を趣味とした人だった。母は病弱で、2歳のころ一家は淡路・洲本町に転居、酒店を営んでいたが、恐らく父の影響を受けたのだろう、少年時代から俳句に親しんでいた。が、15歳のとき母が死去、5歳上の姉は結婚し、父とも離別、孤独になった玉青氏は大阪の伯父を頼って上阪する。16歳の6月だった。
 その情景が満100歳となった今も心の隅にはっきりと残っているのだろう、住み慣れた淡路をひとり出ていく正少年が何度も振り返る淡路の景、6月の海の青の印象と共に。
 伯父の家で神経衰弱と肋膜炎を併発、医者の「好きな事をせよ」の言葉に、絵の道に入ることを決心したという。直原氏の最初の最大の転機といえる。 (松)

   ■ 7月8日〜13日 ■京阪百貨店

          
   「淡路をでる」