第47回創画展

●10月24日〜30日
●東京都美術館

烏頭尾 精

「ふじはら・北方 」

 

 創画会の前身は、昭和23年「世界性に立脚する日本絵画の創造を期す」と宣言して結成された創造美術に始まり、3年後に新制作日本画部として合流した。新制作を離脱し創画会として再結成されたのは昭和49年。その年に第1回創画展が開催され、現在に至っている。
 戦後10年ほど、抽象画全盛が続き、日本画の作家も心象的、抽象的展開をしてきたが、形象的変化と洋画的手法が日本画の世界を席巻した一時代でもあった。
 その世界を経験し、時を経て日本画の深淵を指向する2作品を挙げた。
 上村淳之「丹頂」 自ら飼育する鳥の習性や所作を日頃観察。その観察眼と重ねられた薄塗りの岩彩が気品を醸す。
 烏頭尾精「ふじはら・北方」 古都藤原京からの光景を4年間追う。宮跡から北に耳成山を遠望する景(構図)は鳥眼を持つ烏頭尾氏の心眼から生まれる。宮跡には北の守護神玄武が潜む。(松)