第3回
皿谷 能子 日本画展
● 1月29日〜2月2日
● 心斎橋・ギャラリー永井展
日本画・春光会を主宰する皿谷能子さんの個展。
日展および晨鳥社を離脱した翌年、2012年の個展から、隔年開催で同会場では3回目の開催となったが、いよいよ「自然の中にある草花の優しさ、純朴な美」を描きたいという皿谷さん独自の世界が広がる展覧内容になってきた。それに加えて、晨鳥社時代の終わり頃より始めた「舞妓」のデッサンも継続されており、今回も凛とした着色デッサンが5〜6点出品されていた。近いうちに本画となってお目見えすると思う。
紹介の「遠い夏の日」は、皿谷さんのアトリエがある伊賀・青山高原東青山の森の中で見つけた小鬼ゆり。切り取った花より自生している姿を描きたいと言った作画姿勢は今も健在で、対象をじっくりと愛おしく見る眼差しが感じられる。
他、30号の「五色椿」と1本の枝に次々と咲く赤い椿を描いた「秋冷の頃に」、10号の「杜若」も長居公園の植物園で直写生した作品。蒲公英、ほてい草、浜木綿、彼岸花も大地に根付いたものを描いている。自分の世界を目指す潔さが感じられた好展示であった。(松)
