第11回春光会展より
主宰
皿谷能子
●3月29日〜4月3日
● アセンス美術心斎橋アセンス書店5F
日本画家・皿谷能子さんの主宰する春光会の第11回展が大阪で開催され、15名の会員がそれぞれ2点の出品。その中、皿谷能子さんの賛助出品「叢」を紹介させていただく。
この作品は30号の中作品で、作家の家の庭の一隅を描いたものである。以前の日展、日春展、晨鳥社展にも庭の静物を描いた作品が多かったが、花たちを見る作家の繊細で温かな心情が窺えて皿谷さんの風を既に構築していた。近年、創作意識を重要視する現在の日展日本画から離れたのは、恐らく自分の作風を貫いて行きたいという思いがあったからであろう。作画に対する迷いもなく、ただひたすらに庭の草花と対峙する精神的姿勢が、この画面から伝わってくる。
華麗に咲き誇るアイリスジャポニカを中心に、豆科の野草、細茎の繊細な草を配して、まるで庭の一角を大きな生け花の如く構成した。細茎の白い細線が爽快なリズムを生んでいる。 (松)
