第62回日本南画院展

猪俣 須美

「藤花荘厳」

 

 連続して複数の幹がさも一本の樹を想起させる「藤」。意図的に円空を配した構成が、樹の持つ神秘性な気をはらみ、意表をつく。やや、淡い紫を加味することで、より空間の深みを増した。細密と簡素の対比美。(松)