第65回春の院展

 清水 達三

 

「木洩れ日」

 逆光を浴びてくろぐろと枯木が立ち、大地に綾なす影を引く。すべてが黄昏のなかに影絵のごとく化す。その巧みな構成とニュアンスある彩調で奥深い空間をうみ、静かだが豊かな心象に満ちている。