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第63回春の院展 清水 達三 2007年度 日本芸術院賞・恩賜賞 「天神崎」 日本美術院同人の清水達三先生(1936年和歌山県生まれ)が、2007年度の日本芸術院賞並びに恩賜賞(第1部美術)をダブル受賞した。 授賞対象は「翠響」(06年の再興第91回院展出品)で、推せん理由は「故郷和歌山の自然を取材し、永年親しんだ自然への愛情と深い洞察を思わせる表現の卓抜さを持つ」という評価。 ここにはことしの春の院展出品の「天神崎」を紹介する。天神崎は田辺市(和歌山県)の南西部にある岬で、平坦な岩礁 地帯で磯遊び等に好適地だったというから、清水先生も幼少年時代、この岬周辺で遊ばれたかも知れない。いずれにせよ、故郷の自然を描き続ける先生にとっては親しみ深い素材である。 清水先生の絵はおおむね静穏である。この作品も夕照に映える海は凪ぎ、岬のこんもりした木立ちは逆光のなかにある。しかし、静かだからといって弱くはなく、穏やかだからといって寂しくはない。深い洞察と対象へ寄せる愛情が、作品を豊かにし、その存在を確かにしている。 (中野) |
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