第6回中日美術交流合同展

北京画院院長 王 明明   
   ・(社)日本南画院理事長 町田泰宣

王  明明

「醉 舞」

 第6回中日美術交流合同展が秋たけなわの中国・北京市の北京画院美術館で10月17日から23日まで開催され盛会となったが、初日にはテープカット、懇親会に続き、中日の水墨画の現状についてのシンポジウムが実施され中日双方合わせて10名の作家・専門家がテーマ発言を行い、有意義な時間を持つことが出来た。
 主催は、日本側が社団法人日本南画院、中国側が北京画院。後援は、日本国駐中華人民共和国大使館及び北京市文化局で中日の正式な文化交流イベントとして開催された。
 (社)日本南画院の定款に「海外に紹介し」という一文があり、これまでも中国をはじめロシアなどで交流展を開催してきた実績があるが、北京画院関連の合同美術展は82年の北京展を皮切りに、85年、87年の京都展、88年に北京展、89年に京都展と過去5回開催しており、89年以降は日本の作家基盤を堅固にすべく日本全国巡回展を企画し、16年ほど海外交流展が開催されていなかった。町田泰宣氏が理事長に就任後、定款記載の実施を南画院の作家意識の高揚に結びつけるべく計画されたと聞いたが、中国側50点、日本側50点の大作対等展示に正直作品レベルで見劣るのではと心配されていたと漏れ聞いた。しかし会場に一歩入って、まさに拮抗した作品であり、その心配も杞憂となった。
 町田泰宣南画院理事長と王明明北京画院院長の出品作を挙げたが、ある意味中日の水墨画の考え方の相違を代表していると云えよう。
王明明氏の一本の線を活かした作画構成に対し、風情・情感を画面に内包させる町田泰宣氏、色彩の扱い方にも相当な開きがあり、中国側若手作家のパステルと墨のミックスには正直驚きを隠せなかった。詳細は3頁に紀行文的に記載させて頂いた。       (松)

     ■10月17日〜23日  ■北京画院美術館

     醉 舞 145×145cm