『富士山麓の自然・光と風…を染めて』
市場勇太・市場良子 染色作品展

 コブラ運動に参加した唯一の日本人画家・中島由夫。代表作「北欧の太陽」でブレイクして以来の中島作品のコレクター・小川由美子さん(弊紙にも「詩」の連載をされた)が、東京の画廊を引き払い富士が一望できる沼津で「沼津みなとアートビル」をオープンして5年が経過した。地元の作家との交流を通して、地方美術文化の活性と地方からの発信を続けている。是非見てほしいと送られてきたのが、「市場勇太・市場良子染色作品展」の大量資料であった。母と息子の染色二人展というコンセプトにも興味が湧いたが、良子さんは公募歴22年、日工会に所属し日展にも6回入選を果たしている。今は公募を休止し、富士山麓の自然…光と風をテーマとして創作を続けているが、勇太氏は既に日展会友、日工会に所属する一方、京展、全関西展、各コンクールに出品し、写真をモディファイし再構成した型染による斬新な切り口で評価を得つつある。
 過日、日展会場の氏の作品前で、初めて言葉を交わしたが奥に潜む意欲を窺うことが出来た。名古屋大学大学院修了後、国立遺伝学研究所進化遺伝研究部門に昨年まで勤務した特異な作家でもある。(松)

 

 

 

 

 

 

 

本光寺襖絵・楓の間より   市場良子 襖10 面の内の2 面

緑の風   市場良子