襲名記念 十五代 酒井田柿右衛門 展
● 7月23日〜29日 ● 日本橋三越本店本館6F 美術特選画廊
今年の2月4日、十五代を襲名した浩氏は先代の長男。1968年生れで現在46歳となる。小学校の頃から「家を継ぐ」と決めていたが、中学・高校と陸上部で国体にも出場したスポーツマンで、美術にはあまり興味がなかったという。父と同じ多摩美大に入学したのは絵付けの基礎を学ぶためだったと思えるが、中退。その後帰郷し、陶芸の仕事にはじめて取り組むようになった。26歳の時というから遅いスタートであろう。 ろくろ、絵書座、デザイン、窯たきと職人の仕事を先ず経験して、日本伝統工芸展、西部伝統工芸展に出品を始めたのは2010年からである。この襲名記念展が初個展となった。伝統を守ることとは、現代に伝統を活かすことである。昨年、重要無形文化財保持団体(柿右衛門製陶技術保存会)会長に就任、日本工芸会正会員となった。ここからが本番、絵付けの技術と赤の発色、今後の活動を見守っていきたい。(松)
濁手 団栗文 壺 径 26× 高41センチ