文化功労者
十代 大樋長左衛門 展

-「今」をつくる・陶板と墨絵の世界-

■10月15日〜22日
■並木館5階 和光並木ホール 


2004年に文化功労者の顕彰を受けた十代 大樋長左衛門が、昨年10月に開催した三越本展での傘寿記念展に続いて、〈「今」をつくる・陶板と墨絵の世界〉と銘打った個展を和光並木ホールで開催、多くの展覧者で盛会となった。
 大樋焼の名窯長左衛門窯は金沢の地で340年以上の歴史をもつが、当代年朗氏が10代を襲名して21年となる。日展では大樋年朗として斬新なデザインの陶器を出品、伝統と現代性を融合させたセンス際立つ制作姿勢を貫き、1999年に芸術院会員に就任されている。今回の作品は大樋焼特有の褐色の飴釉や多彩な加飾を施した、梟や牛、動植物をモチーフとした陶板、色紙、屏風での洒脱な線で趣ある墨絵に賛の書などが出品された。 
 紹介の「鳥と花」は赤土の自然鉄の味わいとスクラッチ線の加飾がシンプルで粋な図案にマッチする。青釉「福久朗」はウイットが絵柄に表れて飄逸である。悠々の境地が窺える。       (松)

  

 大樋青釉福久朗皿 36.5×36.4cm