西本瑛泉・西本直文 二代作陶展

■ 9月30日〜10月23日
■はつかいち美術ギャラリー

 日展理事西本瑛泉氏と三男西本直文氏の父子二代作陶展が瑛泉氏の生まれ故郷である廿日市市に於て開催された。瑛泉氏は日本画と彫塑の基本を学んだ後22歳で陶芸家西川清翠氏に師事、4年後に吉賀大眉氏に師事し、本格的に陶芸への道を歩みだした。日展の初入選は1960年32歳の時である。広島の原爆から平和を祈念する作品でデビュー、現在の縄文シリーズに移行するのは第1回目の特選受賞の1978年を境にした頃で、縄文土器に天啓を受けたという。その器の周囲に宿る深遠な気の震えは一作毎に研ぎ澄まされ平成11年恩賜賞・日本芸術院賞。今回出品の55点の内2点を紹介させて頂いた。
 一方直文氏は1965年の生まれ。大阪芸大の陶芸専攻を卒業後、作陶に入る。23歳で日展初入選、その後折鶴をイメージした鋭角的な斬新なデザインで入選を重ね、その後十二単衣彩色の新境地に挑戦を続けている。やや華美に過ぎる部分を克服すればおもしろい。    (松)

 

瀬戸・光陰の月 2003年  西本 直文