今月の課題 「石破総裁辞任 総裁選勃発」 編集主幹 松原 清
昨年10月1日に組閣された第1次石破内閣発足後の衆議院選挙で大敗して過半数割れ、しかし責任をとらず続投を図り、今年6月の都議会議員選挙でも過去最低の当選結果で2連敗。続く参議院選挙では自公合わせて、過半数確保の50議席死守を自ら語りながら結果32議席で大きく大敗。参議院でも与党の過半数を大きく割り込んだ。消費税廃止・率下方修正やガソリン暫定税率廃止、基礎控除103万から178万円への引き上げもすべて公約から外し、一律2万円のアピールでお茶を濁した結果だ。森山幹事長の消費税関連法案絶対阻止の発言は、国民の生活を無視したものとして受け取られ、特に若い層の自民党離れが加速したことも大きな要因であったと言えるが、財務省べったりの政策が火に油を注ぎ、3度にわたる大敗の責任を決して明確にしない的はずれの答弁、ましてや一律2万円の配布は雲散霧消で総裁、総理の座にしがみつく無様な姿の前代未聞の茶番劇が続いた。これほど大和魂から外れた総理・総裁は見た事がない。同時に、総理の権限は泥をかぶり非難を受け流す覚悟があれば保持出来得るということを初めて知った。権力の座はそんなにもおいしい物なのか。総裁選前倒し投票実施で絶対的不利になってやっと辞任に舵を切った石破総裁だが、まだ総理の座は続いている。戦後80年談話を諦めていないとも伝わってくる。過去を断ち切り未来に向ける安倍談話を否定し、またもや戦争責任のぶり返しをさせてはならない。未来の子供達にその責を課し続けることとなる。
今、総裁選に手を挙げているのは茂木敏充と高市早苗議員。小泉進次郎は未だ保留状態とか。今のところ9月22日告示、10月4日投開票の予定だが、大きく日本の行く末を決める投票になるかもしれない。
日本の政局が動いているが、それ以上に世界の仕組みが変わろうとしている。要因の一つは中国経済、恒大集団の破綻から始まり特に地方政府と産業が壊滅状態とか。あらゆる国の工場が中国から撤退している現状。そしてアメリカのトランプ関税。日本も自動車に15%の関税がかかることに。世界はアメリカ抜きの貿易体制を構築しつつある。今回の総裁選、それらを見据えた世界戦略をたてられる指導者であって欲しい。
さて石破騒動で、我が阪神タイガースの優勝記事が小さくなってしまった。9月7日の優勝は2リーグ制となって最速という。それも両リーグ通して初めての独走(2位以下全て負け越し)で、藤川球児監督1年目の快挙であった。もはや「アレ」でなくなった。球団創設90年、優勝セールだ。大谷ドジャースもマジックが再点灯している。
全日本美術『今月の課題』の
1996~2005年を単行本に
全日本美術編集主幹 松原清 著
A5版 272頁 定価2000円