今月の課題 「中国がらみの危険な兆候」 編集主幹 松原 清
今、世界が歪んでいって、とりとめがつかない状況にある。ロシアのウクライナ侵攻は既に1年半以上におよび、いつ終息するかどうかも予測がつかない。ロシア、北朝鮮、中国という独裁国家連合の損得同盟もあり、西側のウクライナ支援疲れも垣間みられるし、ロシアによる「核」の脅しのキナ臭さも依然残る。翻って、福島原発の処理水問題、IAEAのお墨付きをもらった「アルプス処理水」をトリチウム含有基準値の1/60に希釈して放出することが決まり、8月24日から実施されている。それも大量放出でなく、30年間をかけて安全を確認しながら行われる。これに対して、意味不明な横やりを入れてきたのが中国である。先月号にも記したが、誇大に危険を国内向けに喧伝しすぎて中国国内の水産物が危機的状況にあるのだと。特筆は、放射能の危険度を知る為にガイガーカウンターを購入する人が増え、揚子江河口の蟹を食べた娘のお腹から凄いレベルの放射能反応があったとか、シャレにならないSNSも広がっている。また、家の中の木壁からも強い反応が出て、樹木の放射能汚染も知られることになったようだ。
なぜ、中国は日本に無茶振りをするのだろう。今、内モンゴルのウラン鉱脈(石炭も同じ土地にあり、放射能汚染されている。)で極めて危険な事態となっているようだ。このウラン鉱、炭坑とも露天掘りで、採掘の際の粉塵が大気に混入される、その粉塵は黄砂に混じり日本にも飛んでくるのだ。特にその粉塵を核として雨になると周囲は悲惨だ。大量の放射能拡散が発生する。最近、内モンゴルから北京近辺まで「雷雨喘息」という花粉症に似た病気が急増しているとか。花粉が飛ばない雨なのに、花粉症にかかったことのない人も「雷雨喘息」と診断される。この放射能拡散での「病症」を日本の核汚染水の放出の所為にしようとしているのではとの、囁きも多い。
そして、EV(電気自動車)問題も深刻化している。ひとり勝ちしていたテスラの逼塞もそうだが、EUもEV一辺倒の政策の失敗を認め、内燃機関の存続と水素燃料やその他の選択肢を模索しつつある。そこで大問題なのは、急増のEV工場・会社の未曾有な倒産で、大量に売れ残ったEVである。中国では何万台の新車EVの墓場(放置)があちこちに出来つつあるとのこと。それも危険なバッテリーをのせたまま。ニッケルやレアメタルを大量に含んだバッテリーの安全な廃棄は非常に大切である。無論大きなコストがかかる。倒産会社は当然廃棄処理をしない。スマホのバッテリー1個で何個かのプールを汚染させると聞く。
経済破綻、放射能汚染、水害、バッテリー等など。いよいよアラームが灯る。
全日本美術『今月の課題』の
1996~2005年を単行本に
全日本美術編集主幹 松原清 著
A5版 272頁 定価2000円